ツケの先
- 丸山拓也
- 8月11日
- 読了時間: 4分
お世話になっております!
丸山工務店 丸山拓也です!
ミンミンゼミ。
ここ太田市では僕が小さな頃から暑い夏を更に暑く感じさせるお役目(失礼)
風物詩といった方が品がいいですね。
その彼らを今年はまだあまり感じていません。
それ以上に外では暑さに耐えながら作業することに必死になっているからかな。
とも思いましたが、家にいても聞こえてこない。
近くに林があって大合唱になるものなんですが、なんかおかしいなぁと。
セミの寿命は7日と言われているので、絶えず大合唱を聞いていたこれまではじゃんじゃん生まれていたんだろうなと想像がつきます。
今は全く聞かないこともありませんが、明らかに少ない声。
やっぱり考えられるのは暑さの影響。
勝手ながらに暑さに強い虫だと思っていましたが、実はデリケートな方だったのかもしれませんね。
それって人にも同じことが言えるんじゃないかと。
僕もそうですがこの時期に外仕事をする方たちが一般の方と比べて暑さに強いのは明らかです。
ただどんな暑さにも耐えられる超人ではありません。
暑さ対策グッズにすがる思いですし、休み休みやらないと熱中症リスクが高まります。
無理して続けていると頭がボーッとして簡単な計算を間違って手戻りが出てしまうことにもなるのでやっぱり"休む=身体を冷やす"ことが大事なんです。
このまま温度上昇が続いたら雪国では冬に積雪で現場が止まってしまうように、こちらでは夏は別の仕事を考えなければいけない未来がくるかもしれません。

まだ猛威を奮っている九州の線上降水帯。
熊本県、山口県では降水量が観測史上一位を更新したそうです。
対岸の火事と捉えてしまいがちではありますが、きっとこれもこれまで環境への負荷を軽視してきたツケであり人災です。
地震のように、こちらは大丈夫だったでは済まされない未来がすぐ近くまで来てしまっています。
声は小さくても、効果は小さくてもできることからやっていくべきだと思いますし、子供たちにはその習慣をみて育ってもらいたいです。
僕たち、先輩たちが残してしまうツケの影響を大きく受けてしまう世代になってしまうからです。
僕はプライベート、仕事と隔てなく工務店として環境に貢献できることを取り組んでいきます。
家づくりは数々の協力業者の方が出入りしますので、僕の意志を反映させるだけでは足りず、関係者皆さん理解してもらえて初めて現場に浸透します。
ただその取り組みをしているからいい家になるわけではありません。
お客様にも地域の方にも子供たちにも常に胸を張っていられる家づくりを目指していきます。
家の仕様も大切です。
良いもの長く愛用すること自体が環境配慮だといえます。
雑貨や衣類、食料品は安かろう悪かろうが多い中、家までそうしてしまうと不要になった時に思い入れもなく手放しやすくなってしまう。
その後にかかる廃棄処分の流れまで考えていけばローコスト住宅でエネルギーをじゃぶじゃぶ使ってやっと快適を得られるような生活は勧められません。
もちろんイニシャルコストに差は出てしまいますが、長期的に考えれば考え方は変わるはずです。
都合の良くないことに目を瞑って子供たちには伝えきれないツケのことでモヤモヤした気持ちを持ち続ける生活はいつか耐えられなくなるかもしれません。
家づくりの視野を広く広く持って、工務店と二人三脚で親も子も納得できる住まいを計画していけたら嬉しいです。
最近お客様とのお話で感じたのは、建て主を想う会社か、自分たちが儲かれさえすればいい会社でまずふるいにかけられるんじゃないかと。
時間は有限ですから、核心をつくふるいを持って臨まれるといいかもしれません。
僕らはいつまでもそのふるいに落ちないようにしているのではなく、皆さんが後悔することのないようふるいを配ることに徹していきます。
群英美装の井野さんが仰っていた、『同じ志を持った方が増えれば景観が良くなる』このことにも通じるので、ただただ意志を曲げずに続けていきたいと思った次第です。
綴るのは誰でもできること。
それをできているのかを確認するためにまた後で読み返して足元確認をしなければなりません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
群馬県太田市で高気密高断熱、自然素材と耐震構造の住宅の株式会社丸山工務店。心も身体も健康になれるMARUな暮らし。を提案します。
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