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​​C値

C値=0.3c㎡/㎡以下

C値

隙間相当面積(c㎡/㎡)と言われる値で、気密測定の業者様へ依頼して数値を測定します。
基準値を、0.3c㎡/㎡以下と、とても厳しくしています。

その理由は、数値合戦に勝ち抜くということではなく、我々が大工として施工するのだからこそ甘いものではあってはいけない
という戒めとお客様へ高品質な住宅を提供するためです。

Ua値の方で、断熱性能のお話をしてありますが、どんなに優秀な断熱性能を持っていても、気密が甘いと台無しになってしまいます。
気密が高い事のメリットは2つあります。


①静止空気を保持し、断熱材の持つ性能を存分に発揮できる環境を整え、壁内結露の発生を
 防ぎます。
 隙間が多いと、断熱層で温度差から発生する”対流”によって、断熱性能の低下と
 壁内結露が起こります。
 結露が及ぼす影響としては、木を腐らせて保持している耐力を低下させてしまうことと、
    多湿が持続してしまいカビや腐朽菌が繁殖して、表面まで到達すれば室内空気に混じり、
    身体に害を与えてしまうことが挙げられます。


②機械換気方式にて、換気計画を万全に行えれば、室内環境を常に快適にできます。
 換気システムは、”マーベックスの澄家VS90”を採用
 こちらは給気ダクトが付いておらず、床下にある本体から吹き出すだけなので、
    メンテナンス性に優れていますが、その分気密性能が問われます。

 また、給気と排気が熱交換素子の中で、交差点のように交わらず、
    ダンボールの層のように一方通行なので、熱交換をしながらも供給される空気は、
    いつも新鮮なものとなります。


断熱材は、”光熱費がかからない暖房器具”とも言われています。
窓から注ぐ日射により、空気を乾燥させることなく部屋を暖めて、断熱性能が高ければその温度を維持できます。
性能の良い断熱材を選定するだけでは、それを実現できません。
各場所の断熱層に素材ごとの正しい施工がされて、隙間により発生する断熱欠損をなくした気密性能の担保があって成立するものです。


​以上のことから必要な気密性能である隙間相当面積は、実測値にて0.3c㎡/㎡以下を全棟基準とします。

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