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  • 執筆者の写真丸山拓也

原点

お世話になっております!

オールシーズン花粉に悩まされるので今は稲花粉に敏感になっている丸山工務店 丸山拓也です!


先日オストコーポレーション北関東の吉田登志幸さんの『命の基本仕様』セミナーに参加してきました。



2度目となるのですが、前回参加した内容と大筋は変わっていません。


それをわかっていて参加した事には理由があります。


初めて参加したのは二年前、それまでは現場を管理しつつ施工に終われ、職人寄りのサイクルだった日々の中、見習い時代に職業訓練校でお世話になって以来お付き合いをさせていただいていた木島工務店の木島さんからセミナーを紹介いただきました。


平日の昼間開催となれば現場を空けてしまうという事からなかなか参加できなかったのですが、木島さんも参加されるのでご一緒することに。


そこで主催のトヨタトーヨー住器の北岡さんと初めてのご挨拶をしました。

今では毎週連絡を取り合い、心の理解者、伴走者として大変お世話になっている方です。


今週の題目のように、まさに『原点』であり、人生の岐路であったと言い切れる出来事でありました。


セミナーといえば、受講者の雰囲気は重くギスギスしていて、近年の流行は!やら、こうして利益を出す!のようなあまり響かないもの(それは自分のせいでも。)が多かったのですが、吉田さんのセミナーは開始早々から深く聞き入っていました。


その後誘導されるようなギラギラしたビジネス臭が全くせず、説き方がとにかくシンプルでナチュラル。


工務店は本来こうあるべき!の所の考え方に大共感をして首を痛めるくらいに頷きすぎるを通り越し、空いた口が塞がってなかったのでは?という程の衝撃でした。


とはいえ、その理論を個人から会社へ取り込むには簡単な事ではありません。


まず内容を留めること。10時から17時までの時間内全ての内容が濃いのですが、それを持ち帰って共有できなければ絵に書いた餅にもなりません。


聞く、理解する、留める、説明する、実行する。


会社の方針をガラッと変える事は簡単ではありません。


それだけの事ではありませんが、吉田さんの説く"工務店の在り方"へ向かう道を『天国への地獄道』と表現されていました。


セミナーを聞いて、


今の状況を打開しよう!

厳しい業界を生き抜こう!


と意気込んでも行動に移し、貫き通す事がどれだけ大変な事かがわかります。


それをサポートしていただけるのが

『ブランディング道場』です。


似た境遇の工務店さんが集まり、同じ志を持って勉強し合い切磋琢磨していくのですが、それが当時の自分にはメリットしかありませんでした。



限界を感じていたほぼ独学の温熱の知識


横の繋がりをつくって視野を広げていきたい


どちらも解決できましたし、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、人生観が変わりました。


特に大切にしているのは三方良しの考え方で、売り手を1番とすることです。


儲けることではなく、残りの買い手と世間にも良いものである事を大前提として、売り手が好きでたまらないものを提供する事です。


『好きこそ物の上手なれ』


好きな事だからこそ時間も手間もかけて、世のため人のために良いモノを生むことができると思います。



今回のセミナーのお話に戻りますと、

後半に『戦わずして勝つ』という内容がありまして、これが工務店としての理想形です。


その吉田さんの理論を集約して実現された田村工業の田村博さんが登壇されて、とても貴重な経験談を聞く事ができました。


人並み以上に地獄道を通って来られた方からのお話は場の空気感を変えるほどの言葉の重みがあり、理念を貫く事の大変さ、大切さを思い知らされました。



家づくりはお施主様の人生を預かるものです。

一社内々で完結することはないと考え、多くの場所へ学びに行き、多くの方と意見交換をして、提供できる家づくりの可能性を高め続ける必要があります。


セミナーへの参加は足元の確認、答え合わせの機会とさせていただき、これからも自分の原点を大切にしていきます。



最後まで読んでいただきありがとうございました!

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