二つの熱
- 丸山拓也
- 2024年8月26日
- 読了時間: 3分
お世話になっております!
丸山工務店 丸山拓也です!
今週は年3回の開催になるべく対面での参加を心がけている自立研関東ゼミがありました。
なぜ対面にこだわるのかといえば、毎回内容がとてつもなく濃いものなので、これはリモートでは理解度が多く変わってしまうと考えているからです。
とはいえ、37年間のどかな環境で過ごしてきた身では東京の空気感は未だに馴染まず、妻のみづきさんと結婚する前に東京へ遊びに行く時には毎度空回りしていました。
特に電車移動は苦手で、スマホアプリの乗り換え案内なしでの移動は考えられません。。
慣れない移動で疲れてしまい肝心のセミナーに集中しきれなかったら大事な時間を無駄にしてしまうので、早めに到着するように予定を組んでいます。
ということで話が脱線したまま走りすぎましたが、
今回のセミナーは今年2回目、前回から続く凰建設の森 享介さんによる空調講座でした。
住まいは断熱、気密性能が良くて、換気計画がされていれば必ずしも快適になるわけではありません。
夏には全熱交換(第1種換気で温度、湿度も交換対象)と新築後約2年間の基礎コンクリートの放湿によって室内が多湿になってしまいます。
除湿をする効率の良い設備は専用機の名称なので"除湿機"と思い込みがちですが、実はエアコンで除湿をする方が溜まった水を気にすることなくドレーンホース(排水ホース)から流し続けてくれるので優れているのです。
多少なりとも多湿の外気を中へ入れてしまう換気方式であれば、常時除湿の必要性はわかっていただけるかと思います。
セミナー内では除湿に特化した(というより運転がシンプルで、除湿運動をし続けてくれる安価な機種)エアコンの比較があって、いかに湿度を下げられるかが高性能住宅の快適を得る鍵になることを学びました。
他にも、生活に欠かせない便利家電から放出される熱(温度、顕熱)や水蒸気(湿度、潜熱)は夏には負荷となってしまい、冬では逆に快適指数まで近づけてくれることになります。


家電や家事が季節で変わると日常生活でありながらも想定が細いために見落としがちになるものもありました。
また、人から放出される熱と水蒸気があるので、家族構成はもちろん在宅時間内における、食事、団らん、家事、睡眠時に見えない2つの熱をどれだけ拾いきれるかも大切です。

お客様に引き渡し後の生活を快適を得るためにあれこれと縛り付けてしまっては心も身体も休まりません。
家の性能だけに留めず、私たちが提供する住空間とそこで生活する中で考えられる条件を合わせて計画していき、プラスとマイナスのバランスを整えられるように努めていきます。
まだまだ奥が深い空調分野でありますが、お客様ご家族に快適な住空間を持続可能にしてお届けできることを追い続けるために学び続けていきます。
次回はその取り組みをされている方たちの事例発表会です。
大収穫祭ともいえる年に一度の大イベントを楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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