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見えていなかったこと

こんにちは。

丸山工務店の丸山瑞希です。


昨日は、日頃からお世話になっている【結めぐる㈱】代表の篠崎さんにお声がけいただき、東京都目黒まで行ってきました。


2月ぶりの東京。


そして初めての地、目黒。ドキドキワクワクのドキドキ強めです。



今回の学びは、サーキュレーターエコノミー(循環経済)という資源を循環利用することで、持続可能な社会を目指す経済システムを実現されている住まいの見学とお話を聞いてきました。


リサイクルと聞くと、身近なものはペットボトルや段ボール、紙パックなどでしょうか。


私の住んでいる自治体では、市民学習センターなどで資源ゴミの回収をしています。


多くのスーパーでも回収ボックスが置かれているので、身近なものと感じるのだと思います。


元々、環境に配慮した暮らしや持続可能な社会づくりに関心が深く、家づくりという生活には欠かせないもの、つくり手という立場から知っておく必要があると強く感じていました。


さらに興味深かったのは、サーキュレーターエコノミーの資源が衣料品(繊維)というところでした。


私は専門学校卒業後、アパレル業界に入りました。


ショッピングセンターによく入っているブランドで販売スタッフとして勤めていたので、衣料品の流れについて少し頭にありました。


当時は年齢的なものもあり、衣料品の最後を考えることに意識していませんでした。


会社が大量に導入したメインアイテムをイベントで売っていく。


売れ残った商品はアウトレットに送る、または倉庫に送る。


アウトレットでまた売れ残り、流行りという期間が短いアパレル商品達はどう処理されていくのか。


今ではファストファッションという、トレンドでかつ低価格、大量生産で入れ替わりの激しいものが業界では人気となっています。


若い層に人気なのは、やはり価格にある。


安く、より多くはファッションを楽しむには魅力的だと思います。


ただその分、ゴミは増え続ける。


毎日のように大量に処分され、環境汚染が止まらない。


安い賃金での労働、格差関係にも繋がること。


このままだと地球(社会)はどうなってしまうのか、考えさせられるお話をしていただきました。


会場となった家主の渡辺さん。



日本にオーガニックコットンを広めた第一人者であり、サーキュラーコットンファクトリー(CCF)の代表として、【着るを資源に】をスローガンに廃棄される繊維をより循環率の高い紙に変えてCO2削減を目指す活動をされています。


できるだけ捨てない、使えるものは使う、地球と身体にいいものを作って使う、

断熱材や壁紙などの建材としても使えるという素敵な想いがこもっています。



廃棄された衣料品の繊維からできていて、調湿効果もあり、吸音性にも優れているとのこと。


吸音性に関しては実際に体感しました。


集合住宅では音問題を気にされる方が多いと思うので、とても良い対策になると思います。


また蓄熱性にも優れており、断熱材として利用できるのにも感動しました。


新しく生み出すのではなく、一度使用されてまた使用できるというところ。


ぜひ今後取り組んでいきたいです。


工務店という立場として、ゴミ問題は深刻に受け止めています。


廃棄されることを前提につくられるものがある。


目先のことだけ考えてはいけない。


多くの方が知り、行動することで未来は変えられていくと思っています。


この機会に参加できたことはとても私にとって会社にとっても資産になったと思います。



こちらは、テーブルの脚が農家さんで使わくなったリンゴ箱でできています。


収納力もあり、足を入れるスペースとしても使える。


資源活用の想いや見た目だけではなく、実用性も重視していて素晴らしかったです。


大工工務店としてすごく魅力を感じるものを見せていただきました。


仕事でもプライベートでも作ることが大好きな丸山家族なので、材料を選んで買ってくるというところを、新しいものではなく廃棄物から選ぶに変換して、提案して良ければいいなと思います。


玄関には遊びゴコロ感じられるアート作品のような空間。



建築チームのくぼたさんのお話から、試行錯誤のうえ出来上がったものという力強さと想いが伝わってきました。


このリノベーション計画で出たゴミは通常の約三分の一だそうです。


第一は、できるだけ壊さない。あるものを最大限に生かすこと。


竣工年1968年の建物で時代を感じる場所が多かったようです。


トイレの手洗い台や建具、鏡など使えるものは無理に交換せずアレンジするだけで、そのままのものとは思えないです。


そういったアイディアや発想の転換で、環境にも住み心地にも良い住まいづくりができることを感じました。


設計されたお二人とお話させていただきましたが、女性が輝ける場、力の見せ所だそうで同じ女性として尊敬と共に建築業界を盛り上げていきたいという想いです。


多くの気づきがありましたが、特にの部分を綴らせてもらいました。


またの機会にブログで伝えさせていただければと思います。



最後までお読みいただきありがとうございました。

来週もよろしくお願い致します。



 
 
 

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