怪我の功名
- 丸山拓也
- 2024年11月25日
- 読了時間: 4分
お世話になっております!
丸山工務店 丸山拓也です!
毎週水曜更新の妻のみづきさんのブログにありましたが、息子が遊具から落ちてできた頬のキズは何事もなかったように治まりました。
とっさの受け身を知らない子供のうちの落下は打ちどころが悪かったりするので想定以上に重く受け止めていた方がいいですね。
危機管理能力は、初めは"怖い"から始まるのかもしれません。
やがて怖さが薄れて甘く扱ってしまっている時に思いがけない事故が起こってしまうものです。
今回は鬼ごっこ中での事故だったそうで、臆病タイプ(親に似てしまい)の息子は追われる時に逃げ方がとても必死になります。
息子から話を聞いた所、急いでロープを登っていた時に脇へ転がって落下してしまったとのことでした。
怖い思いをして、痛みを知る。
ヤンチャ盛りには大事な成長過程だと実体験から思います。
それで加減や予測をする能力を高めていって欲しいです。
僕は危険と隣り合わせになることが多い建築大工を生業にしていますから、慣れていながらも"キリが悪いから"と平常心を持てずに作業をしてしまうこともあります。
現場のケガは一つ誤れば命を落とすこともありますし、何ヶ月も療養が必要になったり、後遺症と一生付き合うことにもなるかもしれません。
まだ大きなケガを経験していないのは、息子にも分けて与えてしまったほどの"臆病(良い意味で慎重さ)"が効いているのかもしれません。
慣れた作業だからこそ、これはこうしたら危ないというアンテナが張ることができますから、自分だけでなく現場で作業を依頼する立場としても安全管理ができます。
息子のケガの一件のおかげで危機管理の初心を思い出すことができました。
このいっぱい遊んでいっぱい学んでもらいたいです。
物事を始めたり、考え方が変わったときの記憶は特別なものでしょうからよく覚えていることだと思います。
それを初心というのであれば、初心に立ち返って今の自分は当時の自分とどれほど違うかを確認できる場所があるのはとてもありがたいことです。
もしなかったとしたら、目標を定めて向かうと決めた道から外れてしまっていることに気付かないかもしれませんし、元に戻ってしまっていることに気付かないかもしれません。
それでは遠回りになってしまいますし、私たち工務店の使命は住まいての方の人生を預かり幸せな暮らしを提供していくことですので、それを突き詰めていくにあたって遠回りなんてしている時間はありません。
話が少し逸れてしまいましたが、工務店が集まるセミナーでこれまでの意識を変えられるなんて、当時の自分は思いもしていなかったですが、このままじゃいけないと言う危機感や焦りを解消させられるきっかけになるはずだと気付けた思い入れの深〜いものなんです。
オストコーポレーション北関東の吉田登志幸さんの"命の基本仕様とブランディング"セミナー。

そしてその後のブランディング道場へ参加してから県内外の工務店とのつながりを持つことができて、皆さんと切磋琢磨して時に厳しく温かい言葉をいただける環境は常に思考をぐるぐると回していられるので、それはそれは刺激的です。
一人で考え込んでいては頭が凝り固まってしまいますから、いろんな方の考えを聞いて頭を柔軟にしておきたいです。
そして自分らしさをしっかり持つ。
モデルとするものを模するような家づくりならば、それを参考にすれば良いですが、私たちは夫婦で決めたオリジナルの仕様で構成していますので、断熱も換気も構造も、なぜそのように備えているのかを自分の言葉で説明しきれないといけません。
丸山工務店の家づくりの理念は住まわれる方みんなの心身の健康をつくり、子供たちの未来を明るくできる取り組みとして環境への負担を軽くできる材料、工法を採用するようにしています。
今回のセミナーではこの話をしている時に、自分が好きな建築はやっぱりこれなんだ、これしかないんだと大きく頷いていました。

細かなアフターフォローも大切ですが、それ以上に大切なのは極力ご家族への負担を少なくできるメンテナンス性を考慮した計画と考えます。
日常の暮らしが家計にも環境にも優しいものだとしたら、心にゆとりが生まれるはずです。
寒さ暑さに振り回される
劣化していくものを毎日目にする
大地震が起きた時にどうなってしまうかわからない不安
気持ち良く思えない室内の空気
これらを考えなくてもいい暮らし、それを知る前に建てた僕たちとしてはとても羨ましい住まいです。
そんな売り手も買い手も世間も良しとした"三方良し"の考えを取り入れられたのは、吉田さんのおかげです。
工務店の役割、責務の視野を広くすることができました。
このまま真っ直ぐに進んで、足りていないことの改善や課題に取り組んでいきます。
『初心忘れるべからず』です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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